- 2009-03-24 (火) 14:18
- 事故・事件・トラブル
早朝に起きた事故でしたので、朝のニュース等でご覧になった方も多かったでしょう。
今回事故を起こしたのはフェデラルエクスプレスのMD-11F型機です。
午前6時49分頃着陸を試み、ハードランディングしてバウンド、滑走路に左主翼が接触して機体がひっくり返って炎上したようです。
原因として考えられているのがウィンドシアーです。
事故機着陸7分前に他機からウィンドシアーの通報があり、また事故機に対してもウィンドシアーの警告が管制側から通報されていたようです。
午前6時半のMETARにも滑走路34Lで低層ウィンドシアーが発生していることが記されていました。
ウィンドシアーにより下降気流が吹き付けて降下率が大きくなり、ハードランディングしてしまったという見方が大きいようです。
ハードランディングの反動で前輪が接地した際にバウンドしてポーポイズに入ったようです。
ポーポイズというのは離着陸時に発生する縦揺れのことで、小型機によく発生する現象です。大型機ではあまり発生しません。
ポーポイズに入ってしまったため、機首を上げてバウンドした後に機首を下げて再び、今度は前輪から接地したようです。
前輪から接地したため前輪に過重の負荷がかかり、前輪が破壊されたのでしょう。前輪から接地することは考えられていないので、前輪から接地してしまうと破壊される可能性が非常に高いのです。
接地後再びポーポイズにより機首を上げてバウンド、風にあおられてなのか左主翼が下がって滑走路に接触してしまったようです。
ポーポイズは発生してしまうと回復するには適切な操作が必要です。回復のタイミングを逃してしまうと、回復するのは難しいようです。
今回の事故では1回目のバウンドの時点で着陸復航が行えていれば、事故は免れていたかもしれません。しかし何かしら行えない状況であったか、判断で行わなかった、あるいは操作が間に合わなかったのかもしれません。
実際に何が起きたかは、やはり運輸安全委員会の調査を待つべきでしょう。
しっかりと原因解明して、その対策をしっかりと考えていくべきでしょう。
世間では事故で滑走路閉鎖されたことによる旅客への影響等の方が大きく取り上げられているように思います。もちろん旅客への影響は大きなものだったでしょう。
しかし事故で一番大事なのは原因究明とその対策です。
一般の人からしてみると飛行機事故は操縦士が悪いという印象が大きいものだと思います。
過去に起きた事故と同じ原因で防ぐことのできる事故であれば操縦士に負があるかもしれません。
今回の事故に関しては原因がわかっていないので、操縦士に負があったかどうかはわかりません。
ただ操縦士はそのときできるだけのことをしたはずです。
最後に亡くなられた二人の乗員のご冥福をお祈りいたします。
成田空港で貨物機が着陸に失敗、炎上した事故で、事故機は着陸の際に上下の動きを繰り返す「ポーポイズ」という現象を起こしていたことが、国土交通省などの調べでわかりました。
この事故は23日、成田の滑走路上でフェデラル・エクスプレスの貨物機が着陸に失敗し、炎上したものです。
事故機は炎上する前に滑走路で数回バウンドしていて、着地と縦揺れを繰り返す「ポーポイズ」という現象を起こしていた事が、国交省などの調べでわかりました。
この現象は、通常、小型機でみられることが多いということですが、今回、急激な風の変化による急降下の影響で「ポーポイズ」が引き起こされ、機体の制御が不能になったものとみられ運輸安全委員会が事故の原因を調べています。
成田空港は事故により閉鎖していたA滑走路の補修作業や残骸の撤去が終わり、午前9時10分に運用を再開。事故からおよそ26時間ぶりに通常の運用に戻りましたが、23日に大量の欠航便が出た影響で、成田空港は24日も混雑が続きそうです。(24日10:49)
「成田の着陸失敗、『ポーポイズ』現象」News i より
- Newer: 小型単発機墜落 米西部
- Older: 大阪国際空港で管制関係のミス
Comments:0
Trackbacks:0
- Trackback URL for this entry
- http://www.jnrair.com/2009/03/24/306/trackback/
- Listed below are links to weblogs that reference
- 貨物機着陸失敗、炎上 成田空港 from Junior Airwyas
