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大阪国際空港で管制関係のミス

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※写真は今回のインシデントとは関係ありません。

大阪国際空港ではいままでも滑走路32左と右の聞き間違えでの重大インシデントがあったりしましたし、滑走路誤進入の重大インシデントも起きたりしていました。
今回は20日と22日に発生しました。インシデントの種類は違えども、この短い期間に管制関係のミスが起こるのは残念です。

1.20日
20日のインシデントは飛行機が無許可で滑走路進入したものでした。
進入したのはANA18便(B777-200)で、その影響で最終進入中のJEX2200便(DC9-81)が着陸復航しました。
進入した滑走路32左とは別の滑走路32右でANA181便が離陸許可を受けていたことから、181(One eight one)を18(One eight)に聞き間違えて滑走路に進入した可能性が高いそうです。

勘違いしたのならばパイロットは当然その離陸許可を復唱しているはずです。管制側はその復唱で気がつけなかったのでしょうか。
人間ですから聞き間違えはあります。管制側で気がついていれば滑走路前待機の指示を出して、インシデントは防げていたでしょう。
もちろん今回のミスはパイロットの聞き間違えという単純でありながら重大なものであると考えられていますが、悪いのはパイロットだけではないはずです。パイロットから見れば離陸許可が出てもいいと思っていたのでしょう。

 大阪空港で全日空機が滑走路に誤進入したトラブルで、別の滑走路に待機していた航空機への離陸許可を、全日空機が便名を聞き間違えて誤進入した可能性のあることが国土交通省の調べで21日、分かった。

 国交省によると、誤進入したのは全日空18便で、別の滑走路に待機していたのは全日空181便。181便への離陸許可の直後に18便が滑走路に進入しており、管制官の「ワン・エイト・ワン」との呼び掛けを「ワン・エイト」と聞き間違えた可能性がある。

 国交省運輸安全委員会の航空事故調査官は同日、大阪空港の管制官や、全日空機と着陸をやり直したJALエクスプレスのパイロットらから事情を聴き、具体的なやりとりを調べている。

 国交省によると、トラブルは、20日午前に発生。離陸許可を得ていない全日空18便が滑走路に進入したため、仙台発大阪行きJALエクスプレス2200便が管制官の指示で着陸を直前に取りやめた。

全日空機が便名聞き間違えか 大阪空港の滑走路誤進入」47NEWS(よんななニュース)より

2.22日
22日のインシデントは滑走路上に車両が存在していたにもかかわらず、離陸許可を出したものでした。
滑走路上の車両はCABの点検車両で、定時点検で滑走路を点検中でした。
飛行場管制官が車両の存在を把握しておらず、また点検中を示すカードの存在にも気がつかなかったため離陸許可を出したようです。

ひとつわからないのが、なぜ滑走路上に車両があるにもかかわらずそれを把握していなかったのかです。
飛行場管制官は滑走路に関わる交通を指示しているはずなので、点検車両の滑走路進入の際も飛行場管制官の許可が必要なはずです。
しかし記事には地上管制官が把握していたとなっています。つまり滑走路進入を地上管制官が指示していたというふうにとれますが、地上管制官は滑走路以外の地上管制を行うので、滑走路進入の許可は出せないはずですよね。
ここらへんがよくわかりません。

ただ、管制官同士での情報共有がうまくいってないというのは問題ですよね。
きっとなにかあったのかもしれません。詳しい状況は今後の調査を待つべきでしょう。

 国土交通省は22日、大阪・伊丹空港で同日午後3時42分ごろ、滑走路点検用の車両がA滑走路(1828メートル)を走行していたにもかかわらず、管制官が福岡行き日本エアコミューター2055便(DHC8-402型、乗客乗員78人)に離陸許可を出すミスがあったと発表した。同機は滑走路に進入し、車両に約300メートルまで接近したが、双方がミスに気づいて停止。連絡を受けた別の管制官が車両にA滑走路を離れるよう指示し、同機は約3分後に離陸した。

 国交省によると、伊丹空港では通常、午前7時ごろと午後3時半ごろ、滑走路に異常がないか車両で点検する。この日は、国交省大阪空港事務所の車両が午後3時39分ごろ、A滑走路北西端から点検を開始。一方、同機は滑走路に並行した誘導路を南東向きに走行後、許可を受け方向転換して滑走路に南東端から進入し、車両と正面から向き合う形になった。

 車両が定時点検をしていることについては、滑走路上の航空機を管理する地上管制官は把握していた。だが、管制塔の同じフロアにいた、離着陸の許可を出す飛行場管制官にその情報が伝わっていなかった。飛行場管制官が許可を出す際に必ず確認する気象状況の画面に、点検中であることを示すカードが置かれていたが、気付かなかったらしい。この日は視界が良好だったため、同機はすぐ車両に気付いた。

 同空港では20日にも羽田行き全日空18便(B777-200型、乗員乗客407人)が、管制官の離陸指示がないにもかかわらず、滑走路に誤って進入している。【奥山智己】

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 (1)午後3時39分 点検車両が滑走路点検を開始

 (2)    42分 管制官が航空機に離陸許可

 (3)    43分 航空機が待機を通報

 (4)      同 点検車両が前方に航空機がいると通報

航空トラブル:離陸で管制ミス 滑走路の点検車両まで300メートル--伊丹空港」毎日jp(毎日新聞)より

飛行計画承認前に離陸許可、双方気付かず

通常の定期運行便は天候が悪くても飛べるように計器飛行方式で飛んでいます。
計器飛行方式で飛行を行うときは事前に管制から飛行計画の承認を受ける必要があります。承認を受けることでその計画通りに飛行することができます。

今回は飛行計画が承認される前に離陸許可が出たとのことですが、これは航空法的に少し問題がありました。
航空法第九十七条には

航空機は、計器飛行方式により、航空交通管制圏若しくは航空交通情報圏に係る空港等から出発し、又は航空交通管制区、航空交通管制圏若しくは航空交通情報圏を飛行しようとするときは、国土交通省令で定めるところにより国土交通大臣に飛行計画を通報し、その承認を受けなければならない。承認を受けた飛行計画を変更しようとするときも、同様とする。

と書かれています。
釧路空港は航空管制圏にかかわる空港で、HAC機も計器飛行方式で飛行しました。
つまり、本来なら出発前に管制承認を受けなければいけなかったところ、管制承認を受ける前に出発してしまったということです。

札幌管制区管制所から飛行計画の承認は出されていたようなので、管制官の伝え忘れ・パイロットの受け取り忘れのようです。
パイロットが地上走行を要求したのは承認を受け取ったと勘違いしたのか、それとも時間がないので地上走行中に承認を受け取ろうとしたのか、管制官が地上走行を許可したのは承認を伝えたと勘違いしたのか、それとも地上走行中に伝えようとしたのか、どちらなのでしょう。
とにかく双方とも離陸時には承認については忘れていたようです。

管制承認は管制間隔をとるためにも重要なものです。今回はもとの計画からほとんど変更点がなかったため、管制官も気に留めなかったのでしょう。
いつも決まったような流れですから、パイロット・管制官双方とも油断していたのでしょう。

パイロットと管制官の意思疎通についてはたびたび問題になっていますが、復唱の徹底やパイロット・管制官の安全意識の向上に努めてもらいたいものです。

 四日午後三時六分ごろ、北海道の釧路空港で、札幌・丘珠空港行きの北海道エアシステム(HAC)2864便サーブ340(乗客乗員三十四人)に対し、管制官が飛行計画の承認をする前に、離陸許可を出した。

 2864便も承認の確認をしないまま離陸。ほかの航空機への影響などはなかった。国土交通省は同日、航空法で定められた手続きにのっとっていないとして、釧路空港事務所とHACに口頭注意するとともに再発防止策を講ずるよう指示した。

 国交省によると、航空法は計器飛行の際、国交相に飛行計画を出し、承認を得なければならないと定めている。通常、駐機場を離れる十分程度前に管制官から承認を受けるが、今回は出発前の承認要請に対し、管制官は「待て」と保留したという。

 離陸の約一分後、承認を受けていないことに気付いた操縦士が管制官に指摘、管制官が承認したことを伝えたという。

 管制をめぐっては、昨年六月に新千歳空港で管制官が指示を誤り離陸直前のスカイマーク機の前を着陸した全日空機が横断。大阪空港でも昨年九月に着陸した日航機が、管制官の許可がないまま滑走路を横断するなどトラブルが続いている。

 国交省は、管制指示に対して操縦士が復唱するべき項目を来年三月までにルール化したマニュアルを策定するなど再発防止を進めている。
飛行計画承認前に離陸許可 操縦士もそのまま離陸」中国新聞ニュースより

広島県防災ヘリ、計器異常で緊急着陸

ヘリコプターは飛行機と違って滑空できませんから、飛行性能に影響を与える異常事態が起きればすぐに着陸しないと危険です。そのため、たびたびヘリコプターが飛行場でないところに緊急着陸するわけです。
今回は計器の異常とのことですが、もしかしたら油圧系統の異常があるということを考えると今回の対応は正しかったわけです。
防災を担うヘリなのですから、しっりと整備・再発防止に努めてもらいたいものです。

 2日午前10時5分ごろ、広島県三原市の広島空港北北西約9キロ付近を飛行していた県防災ヘリコプター(ベル412)の計器類に異常が発生、同市内の野球場に着陸した。操縦士ら乗組員7人にけがはなく、機体への損傷もなかった。

 県危機管理課によると、ヘリは、広島空港を離陸し、三次市へ向かう途中。高度460メートルで、メーンローター部分に動力を伝える、ギアボックスの油圧計の数値が下がるなどした。離陸前の点検では異常はなかったという。

 同ヘリには、県内の消防本部などから防災航空隊として派遣された消防職員らが搭乗。10月に開催される県総合防災訓練の会場となる河川の調査や、通信状況の確認を行う予定だった。
広島県の防災ヘリ、計器異常で緊急着陸」MSN産経ニュースより

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